September 07, 2014

2014年8月リスボン滞在(ファド)

 リスボンにいる間、学校のない時間は、ポルトガルギターの勉強と友人たちと過ごすことに明け暮れました。
 特に、今回、新しくポルトガルギター奏者のセルジオ・コスタと知り合ったのですが、会うたび様々なアドバイスをもらったことには感謝してもしきれません。
 また、ウーゴ・レイスにはまとまった形でレッスンも受けられました。詳細に教えていただき、またこれを勉強しろという課題もハッキリ教えていただき、感謝しています。

 ファドで使うポルトガルギターの奏法の各論、ポルトガルギターのボイシングの基本については、一応すべて網羅して学んだ感じです。
 
 ただ、リスボン滞在中は、あまりに忙しく、個人的な練習の時間をほとんどとれなかったため、それは日本でやらないといけない宿題になっています。

 また、技を実戦で使うには、そのための訓練もする必要があります。それも、次回、リスボンに行くときまでの自分の宿題です。
 
 日本では、ライブの機会ごとにこれらを試していきたいと思っています。

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September 02, 2014

2014年8月リスボン滞在(ポルトガル語)

 8月いっぱい、1ヶ月の間、ポルトガルのリスボンに滞在し、ポルトガル語を学んできました。

 ポルトガル語に関しては、昨年10月から東京のポルトガル文化センターで個人レッスンを受けていましたので、文法は、動詞で言うと現在形、過去形までは勉強してありました。

1. 夏期講習(Curso de verão) 申し込み
 リスボン大学の文学部で最短1ヶ月単位の夏期講習会をやっているので、8月のコースを受講することに決めました。事務にメールで問い合わせるとすぐに返信をくれます。すばらしい事務だと思います。

 必要書類(申込書、写真2枚、パスポートのコピー、銀行振込の証明書)、費用540ユーロは(一部または全額)銀行振込。

 とりあえず、6月に楽天銀行(海外送金が安いんですよ)に口座を作り、ここから、540ユーロ全額送金しました。必要書類は、あとからでいいやと思っていたら、リスボン大の事務からメールが来て、「お金は振り込まれたけど、書類がまだだから、急いで出して!」と言われたので、急いで提出。今時は全部、メール添付でいいので簡単です。大学の事務としては、7月のコースを受講するなら間に合わなくなるから急げ、という意味だったんでしょうけど、せっかく催促してくれたので、すぐに出しました。
 これで、申し込み完了。

2. 夏期講習初日(8/1金 クラス分けテスト)

 受講する生徒のレベルをそろえるため、クラス分けテストがあります。
 でも、自分は事情があって、受けに行けませんでした。当日の朝、スペインのブルゴスからリスボンに列車で到着予定だったのですが、予定していた列車が満席で切符を買えなかったんです!それで、初日は参加できず。
 前日の7/31に絶対行けないということがわかった時点で、すぐリスボン大にメールで事情を送ったところ、「気にするな。全然大丈夫だから。」と返信が来ました。こういうとき、ラテン的なのは救われますね。
 クラス分けは、4段階で、下の二つはさらにふたつずつに分かれているっぽかったので、「Elementalを希望する!よろしくお願いします!」というメールだけ出しておきました。

3.夏期講習会参加
 8/4(月)から夏期講習会参加。クラス分けのの紙を見て、指示された教室に行きます。
 自分のクラスのレベルは分からないですが、聞き取りと話す能力は、みんなすごくできる人たちでした。
 ヨーロッパの人は、ポルトガル語は方言みたいなもんなので、余裕みたいです。マカオの人も小さい頃からポルトガル語は必修でやっているので、なれています。
 中国人も耳がいいので、聞き取りは素晴らしいです。

 最初、先生のポルトガル語がぜんぜん聴き取れなくて、悲しかったです。先生には、あなたたちは、根本的に違う言語を学ぼうとしているんだから、それは普通だ。最終的にはできるようになるから心配するな。と言われましたが。

 数日後に、クラスのレベルをクラスメイトに聞いたら、下から1-1,1-2,2-1,2-2とレベルが上がってくるうちの、2-2だよと教えてくれました。 
 
4.再編成
 ここでは、クラスが自分にあうかどうかを生徒自身も判断して、自分の要求にあうクラスへの変更を希望できます。最初の週で、ヨーロッパの人たち4人が上のクラスに行き、下からマカオの人が1人入ってきました。自分は、ここでがんばろうと思いました。

5.宿題
 授業初日に宿題が出ていたんですが、先生の言葉が聴き取れず、やっていきませんでした。あわてて授業中にやりましたが、、、、。翌日から、今日は宿題これだよね?とか今日は宿題ないよね?とか両隣のクラスメイトに確認するようになりました。ああ、聴き取れないってつらい。

6.日々
 初日のテスト以外、無遅刻無欠席でやりとげました。せめて参加だけはしないと、、。日々、学校のあとファド関係のポルトガル人とすごしていたので、聞き取りも少しはよくなったと思います。
 あと、外人同士でポルトガル語で会話する分には、結構いけます。言葉が幼稚だから(笑)。

7.まとめ
 文法的には接続法の前まで勉強したことになるみたいです。のこりの文法はもう自分でも勉強できそうです。しかし、先生は「文法も語彙もとっても大事。だけど、どんどん話をするほうがもっと大事だから積極的にコミュニケーションするべし!」と言います。ほんとうにそのとおりですね。
 ファドのような外国の文化を学ぶには、まず言葉だと思います。よく、スペイン語できるんだし、結構それでいけるんじゃない?なんて言われてきましたが、結論を言うとそれではダメです。ポルトガルの文化にはポルトガル語です。いずれ、、、歌も歌ってみたいですね!

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May 24, 2005

音楽という仕事 12.

 仕事は何でもそうでしょうが、「信頼」は大事です。わたしは、依頼された仕事は自分でできると判断すれば全部受けます。むろん、条件があわなかったり、自分の能力では無理な場合は、お断りすることもありますが、いったん引き受けたら無責任に投げ出したりなど”絶対に”しません。どんなに安いギャラの仕事でも引き受けた時点で、精一杯全うする責任があるからです。それがプロというものです。

 わたしは約束は守ります。だから、依頼する側も責任をもって約束を守ってほしいと思います。

 「信頼」のために。

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April 22, 2005

オリジナリティとは

 友人との話の中で、オリジナリティの話題になり、考えてみました。「オリジナリティ」は、日本語で言うと「独創性」となります。

 『いったいどこからが独創で、どこまでは物まねなのか?何が独創性のもとになるのか?』
という問題です。

 自分の体験から。

 わたしの1枚めのCD「アストル・ピアソラの音楽」では、ピアソラの作品をわたしの考えるギターミュージック的方法で演奏ました。メロディや基本的構成はピアソラが創作した部分(ピアソラのオリジナル)です。飯泉バンドで演奏するには編成にあった編曲をしないとできないので、そこには、それなりの工夫が必要になります。工夫とはこのバンドで表現するのに適切だと思われる切り口を用意したり、それにしたがったアンサンブルを完成させるのに必要な仕事全般です。
 全体で見ると、ピアソラ自身も先達に影響を受けて自身の音楽を作ったので、彼の音楽の中にも自分の工夫で作った部分と先達の残した文化の部分とが同居しています。

 だから、音楽は、「有名無名問わず先達が作った部分」と「いま関わっている人の手間と工夫によって成り立つ部分」の合体でできていると言えます。
 オリジナリティとは、後者をさします。

 わたしは、オリジナリティは「工夫とそれにかかる手間」によって生まれるものだと思います。「工夫と手間」の量が大きいほどオリジナリティも大きくなり、少なすぎると物まねになります。
 作曲家は作曲上の工夫で、演奏家は演奏上の工夫でオリジナリティを発揮する。
 
 以上は、音楽に限らない話ですね。「文化」であればみんなこういう構造です。

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April 15, 2005

音楽という仕事 10.

 仕事に必要なのは信用です。
 演奏家にとって信用とは、他ならぬ演奏そのもの。その道のプロにふさわしい卓越した技能を持っているかどうかが最重要事項です。
 また、音楽に期待されるものは、わたしは、希望と夢と信頼と平和の創出だと思います。

 そこを踏まえたうえで、今後もしぶとく活動していきたいと思います。

〜おしまい〜

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音楽という仕事 9.

 バブルのころ、「通信カラオケのデータ作成」という仕事を随分やりました。通信カラオケがではじめのころのことです。実動5年間くらい。
 DATに入った曲を聴いて音を採り、小さいシンセサイザーで再現するようなMIDIデータをコンピュータで作るという仕事。
 仕事じゃなきゃ絶対やらないよな〜、っていう種類の肉体を酷使する労働です。
  
 これで「耳が鍛えられた」「MIDIが自在に使えるようになった」「一般社会の音楽を知ることができた」のは、今となっては貴重な財産です。あれは、給料もらって訓練してもらった期間だったのだ、よかったよかったと勝手に理解してます。

 いまは、編曲のツールとしてコンピュータを使っています。なんでも生かそうと思えば、無駄になることはないわけです。

〜「音楽という仕事」は次回で締めくくります〜 

  
 

  

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April 14, 2005

音楽という仕事 8.

 「文章を書く」こともあります。

 CD評、CDのライナーノート、ギター雑誌の特集記事、インタビュー記事、ミニコミ誌への寄稿など。
 音楽雑誌の原稿料は安いですが、記名原稿で内容に関して任せてもらえることが多いです。ですから、作業そのものは非常に楽しいです。

 興味のあるテーマについて書くことは好きなのですが、文章で残るものですので責任は重大。言いっぱなしや思い付き、偏見で書いていては、文化にたいしても文化に携わる人に対しても失礼ですので。 

 「書く」と言えば、このブログも、そのひとつであります。誰に頼まれて書いているわけではありませんが、一般公開する以上、責任があります。 

〜つづく〜
 

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April 13, 2005

音楽という仕事 7.

 作品を商品化するひとつの方法。「CD制作」について。

 これまでに、自分のプロデュースで4作品出しました。プロデュースというのは、企画から資金集めから制作までの責任者という意味です。
 メジャーでも自主制作でも、CDの作り方の基本は一緒です。独立系のミュージシャンが音楽で生きていくためには、もっとも勉強になる仕事のひとつだと思います。
 
 1作品作っては売り、資金が回収できたころ2作めを作りということでひとつずつ作っています。何と言っても、誰かの意向に左右されたりせず、自分の信じる音楽を全うできるというのは気持ちいいです。それに自分の音楽が形になって残るというのは、精神的な支えになります。
 関係者には少ないながらもギャラを払えますので、お仕事(恩返し)としても重要。
 
 また、ジャケットデザインは非常に重要と考えてます。自分の作品を買ってくれる人には全ての面から喜んでもらいたいからです。だから、信頼できるデザイナーにお願いして作ってもらっています。「夢」「タンゴとギター」では、召と約の絵を使ったりしていますが、これが映えるのもデザイナーのおかげ。
 毎回、手にしたお客さんが喜んでくれるのを見ると、わたしの考えは間違ってないな、と思います。

 つぎの発表に向けてがんばっていきまあす。

〜つづく〜

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April 12, 2005

音楽という仕事 6.

 自宅で「ギター教室」もやっています。
 
 わたしが身につけたことをお教えする、という教室です。
 
 生徒が上手くなるかどうかは、
「正しい練習方法と方針を生徒にあった言い方で伝える」
ということと、
「生徒が自分を信頼してくれるかどうか」
で決まるんだなあと思います。

 地域社会密着型の教室のせいか、毎回、楽しいひとときで救われてます。
 あまりにボロい家に住んでいるので、はじめて訪れた方は、最初ビビるかもしれませんが、マイナーな音楽家が立派な家に住んでるほうが変だということで、御理解ください。注:雨漏りはしません。
 信頼をなくさないでね〜。

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音楽という仕事 5.

 本来の仕事は「演奏」です。3種類あります。

1. 自分の名前で活動する:
 基本的な考え方として、確固とした付け焼き刃でないレパートリーを作曲、あるいは編曲するところからはじめて、さんざん練習して演奏するという流れでやっています。
 「付け焼き刃でない」というのは、「可能なかぎりその曲や文化を研究して、自分の仮説を持って」ということです。ですので、そういう知的探究は、ずっと続きます。ここがなくなったら、自分には存在価値がないことを自覚しています。
 演奏を仕事にするためには、技を磨き続けなければいけないので、すぐサボりたくなる怠けものの自分には、かなり強力な練習の理由づけにもなっています。「コンサートがあるから練習しなくちゃ!」という。
 支持するお客さんがいる限りは続けられます。シビアですが、気持ちはもっとも充実する演奏活動です。

2. 誰かのサポートで演奏する場合:
 他のリーダーバンドの演奏に参加するような場合。
 演奏者としての責任はありますが、正直、かなり気が楽。演奏が面白くなるかどうかは、プレイヤーとしての自分次第です。

3. その他
 イベント、レコーディングなどに呼んでもらって演奏する場合など。
 あると、と〜っても助かる仕事。日々の糧がいただけて、生きていけることに感謝しなくては。ということで、ハリキって演奏したりします。現金だなあ。
 腕がないとできないですが、仕事があるかどうかはコネ、縁、営業力が大きくものを言います。あったら、有り難い。なくても、がっかりする必要はない。

〜つづく〜

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