クラシックギター曲を
「クラシックギター(ナイロン弦)で弾くために作曲(あるいは編曲)された再現性のある作品(譜面に書ける音楽)。」
と定義することにします。
ここでは、中でもスタンダードナンバーと言えるもの(=多くの人が弾いている作品)について、少しずつ研究していきたいと思います。
自分もギター愛好家のひとりですので、ジャンルがなんであれギターを弾いているだけで喜びを感じるし勉強にもなるのですね。
1970年にS.マイヤーズ(1930年10月6日 - 1993年11月9日)が作曲したカバティーナはもともとピアノ曲でした。それを有名ギタリスト、ジョン・ウイリアムスがソロ・ギター用に編曲して弾いたわけです。映画ディアハンターの主題歌にもなり(ギター二重奏+オーケストラ)、、、、クラシックギター愛好家の間で「おれもわたしも弾きたい!」と広まりスタンダード化したという、そういう曲です。
きっとソルの時代もそんな感じでスタンダードが生まれたんでしょうね!
さて、この曲。
ずっとアルペジオをしながら長い音のメロディを弾くという構造なので、わかりやすいし簡単そうに聴こえるのですが、弾くとそう簡単でもないです。
セーハしながら1弦のメロディを美しく聴かせ、なおかつセーハしにくい内側の音もきれいに出するのには、計画的なポジショニングと訓練が必要です。
体力のある人なら強引にセーハして弾ききるというのも可能でしょうが、わたしには無理です。細かな計画をしてどうにかメロディは落とさず弾き、アルペジオは部分的にポコポコするけど許してね、という感じで弾いています。
この曲は、最初の6小節が地味に難しいのですが、中でも技術的には、5小節めが一番難しい。コードで言うとF#m7/Bのところです。1と2の指の間をいかに上手に広げるかが勝負のようにも思われます。
強引でないセーハで美しく弾きたいものですね。
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