February 04, 2013

Leo Brouwer Etudes simples 「シンプル・エチュード レオ・ブローウエル」

 昔よく練習したブローウエルのエチュードを20年ぶりに弾いてみました。

 あのころは、ただただ、短くて単純でかっこいいなあ、弾けるようになりたいなあ、というだけで練習していましたが、今、再度弾いて、あらためて感動しています。

 このエチュードは、
「ギターでは何が難しくて、何に注意して練習するべきなのか。」
を教えてくれます。

 
 作品のイメージと使うべきテクニックが一対一対応になるように考え抜かれています。
 ギターを知り尽くした人でないとこんなの作れません。

 作品の意図を汲んで、かっこよく弾くためにはどうしたらいいのかな?と妥協せずに探求していくと、ギターの特性がよくわかり、それをコントロールしている自分も実感もできるようになるという作品。

 自分の課題がわかる。克服する方法もわかる。あとは楽しく練習するだけ!

| | Comments (0)

December 27, 2011

エチュード研究「タルレガ35のエチュード」 no.24

 久々に更新です。
 順番が前後しますが、今回は、no.24について。

1. パターン的な曲ですが、3声を分離させて弾きわける。
2. 1、2弦の音価とタッチをしっかり。
3. 真ん中の声部は、imiで4弦を弾くので、フォームに気をつける。腕の位置の正確な制御が必要。

セーハで指定されている箇所は、音価や指使いを変更せずセーハなしで演奏可能なところもあります。個人の事情に応じてセーハで弾かなくてもよいでしょう。

目標: 細部のタッチを意識して弾ける程度の速さで完璧に弾く。タッチを意識できるなら速度をいくらでもあげていい。

弾きこなしのヒント: 右手のポジション(上下の位置、傾き方)は何とおりあるか。考えてみましょう。

| | Comments (0)

December 22, 2011

エチュード研究「カルリ45のエチュード」(再開)

 しばらくぶりで再開します。

 ひととおり45曲を弾いてみました。

 比較的簡単と言われているカルリのエチュードですが、使い方によって難易度は変わります。

 「正確なコントロールで表現的にも行き届いた演奏をする。」という目標でいくとなかなかハードルは高いです。

 一日2曲ずつ弾いてみると弾かない日があったとしても1ヶ月で一回りはできそうです。
 

| | Comments (0)

January 20, 2010

エチュード研究「カルリ45のエチュード」no.8

 初歩のソロギター曲。
メロディラインの種類としては、

1. 分散和音
2. 単旋律

の2種類があり、ベースの出てきかたの種類としては、

3. ベース単独(メロディとあわせて一筆書き)で弾かれる
4. ベースとメロディが重なるタイミングで弾かれる

の2種類があります。

 1.については、必ず3.とセットで登場するため、右手はパターンとして処理できます。
 2.については、3.または4.とのセットで登場します。

 整理すると、
1-3ライン、2-3ライン、2-4ラインの3種類のパーツで成り立っている曲といえます。

1小節目~4小節めまで見ていくと、
1-3、2-4、1-3、2-4
といった具合です。

1-3は比較的安定して弾きやすいですが、2-4は、メロディとベースが重なったタイミングで弾かれたのち、すぐに単旋律となるので、難しい部分です。安定した右手をいかに確保するか、が鍵となります。こうした場合、どうやって安定させるか?はギタリストの主張や方向性によって違う部分です。

 さあ、どうしますか?右手指使いは、記譜どおりでよいとして、「右手の腕(手首)」の位置、「親指の位置」などを検討しましょう。自分ならこう弾くよ、というのを詳細に説明し、弾いて見せられるならば、この曲は卒業です。

 カルリの練習曲は決して難しくはないのですが、曲の中に作ってあるちょっとしたハードルが演奏技法の普遍性への気づきに通じている、というところが素晴らしいですね。

| | Comments (0)

January 14, 2010

エチュード研究「カルリ45のエチュード」no.10

 部分的に同時に鳴らす和音も出てくるが、ほぼ全編、一筆がきの分散和音で作られた曲。

 3/4の1拍目は、ベース。2,3拍目は、メロディ。各裏拍は、内声と解釈すればよいでしょう。

 ここで、2,3拍目をメロディとして聞かせるにはどうしたらいいか検討します。

●相対的に内声を小さく。メロディは大きく。ベースは低音だからメロディを邪魔しないだろうから、普通にしっかり弾く。

 というのが、ソロギターで声部を分けて聴かせる一般的な手立てです。これは、この曲でも通用します。

 つまり、「強さ」のコントロールによって立体感を出すわけです。それができるようになればこの曲の求める最低限のところはクリアと考えてよいでしょう。

 しかし、それで終わってしまっては、表現技巧の検討課題としてはものたりません。

 だから、次の段階として、「長さ」のコントロールも検討します。

 1小節の中には、表拍と裏拍の組み合わせで8分音符6個あるわけですが、これらの8分音符がすべて同じ長さというわけではありません。8ビートならそうなりますが、これは4分音符1個で1拍ですから、表の8分音符、裏の8分音符、とあるわけです。

 極端な話、、、表をうんと長くとると、シャッフル的なノリになります。何段階か表裏の長さの比率を試して検討してみましょう。

※「音色」のコントロールで声部を分けるという方法も検討課題となります。クラシック的には、強さのコントロールのほかには、音色のコントロールのほうが一般的かもしれませんね。わたしにとっては、リズムのコントロールは最優先事項なので、音色のコントロールは、プライオリティ3番目です。でも、可能なことはすべてコントロールしたいわけですから、「音色」も重要なことだとは思ってます。

 それにしても、クラシックギターの世界には、いい練習曲がたくさんあっていいなあ。

| | Comments (0)

January 12, 2010

エチュード研究「カルリ45のエチュード」no.4 & no.6

 カルリのエチュードは、音楽の核心をついていて基礎の勉強するにはとてもいいと思う。

 そういうわけでno.4とno.6。いずれも単旋律。このふたつは二重奏になっている。

 単音の曲は、2声部以上ある曲より簡単なのだろうか?確かにシンプルではあるが、必ずしも簡単(容易)とはいえないだろう。

 メロディにリズムは内包されているし、和声的な意味が与えられている場合もある。だから、フレーズのどこからどこまでがひとつのまとまりであるのかをしっかり把握してから、あるべき姿を目指して歌わないと本質をはずすことになる。

 別の言い方をすると、、、単音だけの曲をよりよく弾くためには、複数の声部からなる曲を弾くのとは少し違った表現の方針がいる。リズムの点から言えば、「強さ」より「長さ」のコントロールを効かせないとわかりやすい表現(≒正しい方向にデフォルメされた表現)になりにくい場合が多い。また、単旋律なのだから、そういうことを全体に意識して練習するのに向いているともいえる。そのための練習曲ということだ。

※長さのコントロール(デフォルメの方針)が正しくあるための「ルール」も存在するように思われます。それはそれで大きなテーマとなります。各自研究しましょう。
 

 

| | Comments (0)

January 07, 2010

エチュード研究「カルリ45のエチュード」no.19

久々にエチュード研究。

 「基礎技術の確認する」ためと「バランス感覚を養う」のに最適なカルリのエチュードからNo.19です。

 この曲はベース、内声、メロディが接近しているので、3声部をはっきり区別して弾く工夫が必要になります。それができるようになるための練習曲と言ってもよいでしょう。

 非常によく考えて作られているなと感心するのは、mがメロディ担当、iが内声担当(一部メロディも担当)、pがベース担当と分けて弾けるようになっているところです。

 このため、音楽的なバランスを各指の弾きかたによって調整する練習をするのに、とてもよい教材となっています。必要以上に難しくないところがすごい。さすがカルリ。

 メロディをしっかり歌うように弾くための工夫のヒント:
 強調するためには、「強さ」「長さ」のコントロールを活用する。

| | Comments (0)

August 24, 2008

エチュード研究「タルレガ35のエチュード」 no.21

 ちょっと間があいてしまいましたが、「タルレガ35のエチュード」 no.21の研究です。

 4/4拍子で3連符が続く曲です。
 小山先生の解説には、「セーハしながらのスラーには相当にきびしいものがあります」とあります。確かにそうです。
 だとしたら、セーハの指定にこだわらず弾きやすさを追求して指づかいを変えたほうが現実的です。「セーハしながら弾く練習曲だから指定どおりに弾くべし」といわれたら仕方ないですが、「セーハなんかしないですむならしないにこしたことないでしょう」というのが現場主義というものです。

 そこで、徹底的にセーハをとりのぞいてみます。

1小節目・・・これはセーハしたほうが簡単に演奏できます。ただし、弦2本分だけセーハします。最初の2音が出たら、セーハを解除します(ベースは切れないように)。自在に起き上がれるセーハの技術がこういうとき役にたちますね。
5小節目・・・1小節目と同様です。指定では、ここからまるまる3小節の間セーハしろとなっていますが、指づかいを工夫して「各小節の最初の2音だけセーハ」と変更できます。
7、8小節目・・・運指を工夫してセーハなしでいけます。

 このように見ていくと、ほとんどセーハなしで乗り切れます。音楽的にもそのほうが気持ちよく表現できることでしょう。
 「運指を工夫して弾きやすくするための練習曲だ」と考えたほうが、実戦には役にたちます。

| | Comments (0)

July 31, 2008

エチュード研究「タルレガ35のエチュード」 no.20

「タルレガ35のエチュード」 no.20。

 今日は、no.20ですが、わたしも、「1回はノーミスで最後まで確信をもって弾けた」という基準をクリアしてから、これまでの記事を書くようにしてきました。
 確信がなければ、何度弾いても効果はあがりませんが、確信をもって弾ければ、100回でも理屈上はノーミスで弾けるはずなんです。
 弾く事自体にたいへんなストレスを感じるようであれば、それは基礎技術の不足を意味します。

 no.20は、
1. 大きくは、3/4拍子を感じながら
2. 8分音符を3分割した3連符をリガードで表現する
という曲です。

 全体を把握するには、3/4の1拍が6分割(前半後半3つづつ)されていると感じながら弾くのが効果的です。「8分音符=かくれた3連符で表現された音符」だからです。
 つまり、1拍=3連符が2個、と感じるわけです。

 ポジション移動はすべて、1弦開放をからめていますから、あせらなくても正確にできるはずです。どこに着地すべきかを考えながら弾くのでは遅いので、行き先の情報は先取りしながらいきましょう。

※ 3連符の正確なリガードが難しいと感じたら、リガードの基礎練習にもどればいいです。

※ テンポはゆっくりでいいから、正確にいきましょう。


 

| | Comments (0)

July 29, 2008

エチュード研究「タルレガ35のエチュード」 no.19(その4)

「タルレガ35のエチュード」 no.19、4回目。

4小節目:
2個目Cと3個目E#はポジション移動なしで当然いける音ですが、異なる弦にいかないといけないので、多少フォームが縮みがち。少し、拡張気味にしてちょうどいいところにおさまる感じです。

 これ以降に出てくるポジション移動は、比較的簡単ですが、それならなおさら目視に頼らずに的確に移動できるようにしないといけません。とすると、6小節目最後のポジション移動を目視でなく正確にするには、「腕をどのくらい動かすと目的地に到達できるか」をしっかり身につけておかないといけないですね。

 ポイントを押さえて計画していけば必ず弾ける練習曲です。だから、ただ弾ければいいのではなく、ここから、一般化できる技術を整理して身につけておくことが大事。これこそが練習の意義です。

| | Comments (0)

より以前の記事一覧