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July 02, 2009

ギター教室 379

 ギター教室の話題。

 人前で演奏するとき、緊張しない人はいません。
 緊張から、普段の演奏の何割減かの演奏になるのは普通のことです。
 
 だから、緊張を強いられる場面では、自分の技術レベルに対しそこそこの結果を出せれば、ひとまず上出来なのです。

 では、そうした尋常でない精神状態になりそうな場面で、そこそこの結果を出すにはどうしたらいいか?

 「それは場数を踏むことだ」という意見があります。
 それも、ある意味では一理あります。
 場数を踏めば、人前での演奏の周辺の事情にもなれてきて、緊張度合いが多少軽減されるので、緊張からくるマイナス要因は減るからです。

 しかし、それは本質的な話ではありません。

 完全に弾きこなしている部分に関しては、緊張が軽減されることにより、結果を出しやすいのですが、もともと不完全な要因を含んでいる部分に関しては、少しの緊張にさえも左右されて脆さが露呈するからです。
 また、演奏は連続して進行していきますから、一個のほころびがその後の「完全だったはずの部分」にも影響を与えていきます。

 つまり、、、、「もとの演奏のすべてのパーツが完全である」というわけではない以上、いくら緊張の部分が多少緩和されたとしても、本番で完全な演奏を期待するのは不可能ということです。
 
 完全な技術を身につけていないならば、当たり前すぎる話ですね。

 では、どうしたら、自分が自分に期待する内容にそこそこ近づけられるか?

 答えとしては、実に簡単です。

「緊張しようがしまいが、そんなものにおかまいなしに弾ける技術を身につける」

 それだけです。

 「下手くそがますます下手くそになる」というレベルから、「上手い人の上手さがちょっと減った」くらいにもっていけたら上出来ですね。

 さて、ここからが本題。

 ここでわれわれにとって一番大事なことは、「うまくいかなかった部分から学ぶ」ということです。

 「緊張しないために場数を踏む」という方法では、うまくいかない本質的な理由である技術的な問題は一切解決しません。たくさんステージにたてば上手くなるというわけではないのです。むしろ、変に場慣れだけして内容はお粗末という演奏家はかなりかっこ悪いですよ。

 大事なのは、自分の欠点を探して改善するための練習を積むことです。わたしは、そういう姿勢こそ「かっこいい」と思います。

 100回連続で完璧に弾けるなら、本番でもそこそこ結果を残せるでしょう。
 

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Comments

私の場合、100回弾いても半分の確率でしか完璧に弾けないレベルなので、その完璧さも怪しいところだと思います。

先生の仰るように「緊張」という壁で
苦手な箇所を意識しすぎ、普段間違えないような箇所にまで影響されてしまう私です。先日の発表会でもそうでした。

とにかく、100回弾いて、100回の完璧を目指して頑張りたいと思います。

Posted by: 佐藤 | July 07, 2009 11:34 PM

佐藤さん。
 100回中100回っていうのは、ほとんど無理な話なんですよ。いろんな意味で。
 それができたら、いわば違う次元にいけたと思っていいです。
 ノーミスで一回通るだけでもとてもすごいことなので、まずはそこからですね。
 がんばりましょう!

Posted by: 飯泉 | July 09, 2009 12:31 AM

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