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May 26, 2008

ギター教室 321

 ギター教室の話題。

 ギターを弾くための動作には、日常生活で使う動きと同様なものもあれば、まったく違う動作でこなさないといけない部分もあります。
 日常生活の身体の動きの延長ですべてをまかなおうとしてしまうと、ギター的には無理な動作となってしまう場合もあるわけです。

 たとえば、左手の押弦。
 親指はネックの裏側にくるのだから、普通、握り締めるような格好で弦を固定したくなりますが、それではいけないんです。握る力を解除すると、反動で指は開きます。違う箇所を押さかえるたびに、握って開いてという繰り返しになってしまいます。

 たとえば、左手のポジション移動。
 遠いところにある箇所をめがけて押さえに行くと、腕の動きを使わずに指でよいしょっと押さえにいきがちなのが人情です。しかし、ポジション移動は基本的に指に負担のかからない方法でしないとバランスを崩して、まともに押弦などできません。

 ほかにもいくつかありますが、整理しながらだんだん書いていきます。

 誰しもが日常生活とギターの身体の使い方の違いは乗り越えないといけない点です。何十年キャリアを積んでも決定的な欠点が残ってしまっては残念です。

 

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編曲(日本の歌 校正)

 現代ギター社から出版予定のソロギター譜面集「日本の歌101選 その3」。

 こちらにわたしの編曲が掲載されます。当初は、「その3」に10曲掲載の予定でしたが、編集の事情が変わったそうで、「その3」に8曲、「その4」のほうに2曲掲載されるそうです。

 昨日、原稿の第一次校正が終わりました。もう一回最終校正をしたら、やっと世に出て、みなさまに見ていただけます。

 あと、当初はタブ譜つきという予定でしたが、編集方針が変更になり、タブ譜はつかないことになりました(せっかくタブ譜も作ったのに・・、でも実際タブ譜はいらないなーというのも本音)。従来のクラシックギター用譜面のスタイルにもどすということみたいです。だから、タブ譜ではなく、左手の指番号を必要な箇所にはつけてあります。
 
 参考CD(わたしが演奏しています)はつきます。

 比較的容易なものから、さりげなく3声部同時進行で手ごたえありの編曲までいろいろあります。ご期待くださいね。

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May 24, 2008

ギター教室 320

 ギター教室の話題。

 譜面に頼らずに弾くことを、暗譜で弾く、といいます。
 この言い方は、「まず譜面があるのが前提で、それを覚えて弾く」というニュアンスがありますね。

 譜面は、最低限の情報を手っ取り早く弾き手に伝えるための書面です。当然、そこにある情報から譜面作成者の意図を読み取らねばなりません。
 
 だから演奏者には読み取りのスキルが必要になります。

 しかし、タンゴやファドのようなスペイン語やポルトガル語の文化を背景にした独特の音楽ですと、何の予備知識もなく譜面から必要な情報を読み取るのは不可能です。
 「譜面どおり」に演奏したつもりが、タンゴらしくないのは、「譜面どおり」の意味を別の価値観で処理しているからです。8分音符の羅列に演奏者が付加する情報がタンゴらしさの重要な部分であったりするのです。

 そこでもとにもどってみる作業が必要になります。譜面情報は参考にするにしても、「らしさ」はどこにあるのか多くの音源にあたり、聴き、感じとることが必要になります。
 
 これは、音楽一般のコミュニケーションのありかたにもいえることです。自作自演で完結している音楽ならともかく、多数の人が関わる文化の中で成立してきたジャンルではとくにそうです。
 

 

 

 

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May 21, 2008

fadoライブご案内5/22

 明日、浦和で月田秀子さんのライブがあります。
 今回は、水谷和大さんに参加していただけることになりました。水谷さんは、これぞファドという切れ味のあるヴィオラ(伴奏ギター)を聴かせてくれる日本では数少ない奏者です。
 わたしも、ポルトガルギターがんばります。

 まだ若干席がありそうなので、みなさん、ぜひ、聴きにいらしてください!

http://homepage3.nifty.com/bordona/live.html

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May 15, 2008

ギター教室 319

 ギター教室の話題。

 「これができないとまずい」
という危機感をもっている人は上達への道の上にいるといえます。

1. 自分の問題点に気づく。
2. その問題点の原因がわかる。
3. 改善する手立てを用意する。
4. 同時に、問題点のあらわれにくいスタンダードな方法を確立する(技術の普遍化)

 ここで大事にしたいのは「具体性」です。音楽は感覚に訴えるものではありますが、その表現は、具体的な技術によってされるものだからです。

 運動能力的な技術はまだ見えやすいからいいんですが、頭の中の技術は見えにくいから表に引っ張り出すのが難しい。
 しかし、運動能力以上に頭の中の技術は実は重要です。頭は制御の中心だからです。

 人間が自分の感覚をコペルニクス的に(わ~懐かしい言い方)転換するのは、本当に至難です。別の言い方をすると、それができた人は、かなりスーパーです。
 が、できない自分ができる自分に変わるというのは、大なり小なりそういう体験を経ていかないと達成できないことです。

 「上達する」とは、だから、自分にとって別の次元に突入していく体験だともいえます。

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May 11, 2008

ポルトガル週刊誌「expresso」掲載記事

Expresso 昨年12月の浦和でのファド・コンサート(月田秀子さん、高柳TAKUさん)のもようがポルトガルの週刊誌「expresso」に、掲載されました。
 なんと当研究所・研究員の姿もさりげなく写ってます!

pdfファイル(acrobat readerが必要です):
「IMG.pdf」をダウンロード
「IMG_0001.pdf」をダウンロード
「IMG_0002.pdf」をダウンロード
「IMG_0003.pdf」をダウンロード

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ギター教室 318

 ギター教室の話題。

 最近、話題になったことで、印象に残った話。

1.「人に習うのは恥だと思っていた」

 この話、ひとつではないんです。「誰かに習うのは恥だと思ってた」という人は、何人かいます。自分もこの気持ちわかる部分があります。
 それは、音楽は自分自身を映す鏡だからでしょう。よほど尊敬できる人にでなければ教わりたくないという気持ちは自分の能力や感覚に自負があればあるほど高くなります。
 その気持ちはいいことだと認めた上で言いますが、誰かに習うことは意味のあることです。技能系はとくにそうです。
 もっとも、誰を先生にえらぶのか、は重要な話です。反面教師よりは、有意義な時間をすごせる先生のほうがいいから。
 
2.「どうしようもない部分というのはあるんでしょうか」

 頭では自分の苦手な部分を理解できるけど、ではそれをいかに制御してあるべき姿にするのか、という方法がわからない。実現できない。努力はしているが、毎回、同じ問題点を指摘される。
 これは、あなたにとって「宿題」なのです。演奏していく以上、考え続けるべきです。音楽は語学に似ていて、ある時、ピンとくるときがあります。放置しないことです。折にふれ考え、感じることが大事です。
 もちろん、「こういう練習をすればピンとくるよ」という的確なアドバイスをするのが教える側の責任ではあります。わたしも、ピンとくるようなアイデアを出せるよう考えていきましょう。それもわたしの「宿題」です。

 感じたとおりに演奏するのが正解であるとは必ずしもいえません。感じ方が間違っている場合があるからです。しかし、感じるものはとめられない。それは事実です。だから、感じたとおりに演奏したい、せざるをえないだろう、というのが演奏者の気持ちです。
 しかし、わたし自身は、正解の条件を満たした上で感じるようにすべきだという立場をとります。正解に達しない自分の感じ方などむなしいものです。

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May 08, 2008

ギター教室 317

 ギター教室の話題。

 プレイヤーにとって、音楽の楽しみ方を知るのは重要なことです。

 ジャンルによって、コンセプトによって「かっこいい」要素が変化するからです。
 楽しみ方を知らないのでは、演奏していてつまんないです。

 聴き手にどう伝わるかは、聴き手の「聴くスキル」あるいは「好み」にも関係するので一概にどうとは言えませんが、少なくとも、プレイヤー側は自信たっぷりに「これがこの音楽の聴き所です。かっこいいでしょ~。」という態度で臨みたいものです。

 つまり、プレイヤーにとって、音楽の楽しみ方を知るのは、「確信をもつ」ための必要条件なのです。

 さ~て、ここで問題です。

 「確信をもつ」ために必要な条件にはほかに何があると思いますか?

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May 07, 2008

ギター教室 316

 ギター教室の話題。

 昨日のコンサートの後で、ギターを弾いてると左手の指先が固くなるのか?という話題が知り合いのギター愛好家の方から出ました。
 
 ギターを一生懸命練習して指先にタコができる、、、実際、ありますね。そういうことは。

 しかし、正しい押さえ方をしていると、指先は固くなりません。指先が固くなる理由は、指と弦との摩擦です。だから、指板に対し垂直にちかい形で力を加えれば、摩擦は最小限におさえられ、指先は固くならないのです。

 鉄弦のギターの場合どうなのか?フラットワウンドの弦だとどうなのか?についても原理は一緒です。上手に正確に押さえられれば、指先の固くなる度合いは小さくなるはずです。ナイロン弦よりは鉄弦のほうが摩擦がありそうだから、少し固くなってしまうのかもしれないですが。

 指先が固い=摩擦がたくさん生じる押さえ方をしている=弦から指が離れるときに雑音が出やすい、ともいえます。

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May 05, 2008

ケーナとギターの夢・コンサート

 明日、5/6午後2:30から、さいたま市民会館うらわ8Fコンサート室で、「ケーナとギターの夢」コンサートがあります。
 楽しいコンサートにしたいと思います。みなさまのご来場をお待ちしています。

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May 03, 2008

ギター教室 315

 ギター教室の話題。

 まずクリアしなければいけないこと:
 ギター用の編曲を完璧に弾けること。これができないとどうしようもない。ギタリストとして当たり前のことは普通にこなせるようにしましょう。特殊なことができて、普通なことができないのでは説得力ゼロです。すごく特殊なことができることは一定の評価はできますが、特殊はあくまでも特殊。普通に弾ける。これが基本です。

 次にクリアしたいこと、、、、各人優先順位が違いますので、いろいろありますが、
1. 一見無理なことも抜け道を見つけて実現できるアイデアと技術を身につける
2. どう考えても無理なアイデアに対し、よりマシな対案を提示できる。
 でしょうか。

 でもそれは、結局あまり重要ではない気がします。実は、「普通に弾く技術を持っていること」でほとんど解決できる問題だからです。
 普通に弾くことによって、王道を突破していきたいですね。

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May 02, 2008

ギター教室 314

 ギター教室の話題。

 ギターのような「技能系種目」は、結局のところ、勘を養うのが重要です。

 「言われてはじめて気づく」そういう部分は技術の上ではありえますが、「勘」に属する部分は、自分で気づいて身につけていくことです。

 「勘」は、先生にとっては教えられるような種類のものではありません。が、学び手の立場からすると、嗅覚で感じることができるものです。「満足感」「充実感」「違和感」「不完全燃焼感」感じることすべては、みんな「勘」を養う手がかりになることです。
 何にも感じない、、、っていうのは一番問題かな。

 仮にいい勘を身につけていれば、完璧な表現に到達する方向にいけます。

 まず、感じてみましょうか。

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