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February 29, 2008

ギター教室 303

 ギター教室の話題。

 左手と右手の役割の復習。

1. 原則として右手がリズムを出す。弾く(消音も含む)のは右手だからです。(例外 左手で音を出すテクニックを用いた場合)
2. 左手は、右手のサポートをするために、的確に動く。「押さえる、放す」が右手の要求にしたがうタイミングで行われなければいけない。だからポジション移動の技術は重要。

 ピアノは両手でリズム(=旋律を弾く)を出しますが、ギターは、弦を自分で押さえなければいけませんので、左手の役割と右手の役割が全くちがいます。

 左手のあるべき動き方を各自研究しましょう。
 われわれがめざすのは、「完璧な技術の獲得」です!少しでも自由に近づこう!

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February 26, 2008

ファド合宿(その2)

 リスボンの楽器小物事情。

 クラシックギター弦は、日本で買うよりも高くて、ダダリオの弦など、19ユーロ(約3000円)とかの値段がついていました。日本なら安いところだと700円を切るお店もあります。アメリカ製はポルトガルでは高いのかも。
 ファドのヴィオラ用の鉄弦はROUXINOL(ブラジル製)のもので、7ユーロ(約1150円)くらい。

 ちなみに、ヴィオラの達人、ヴィタル・アスンサオンおすすめのオーストリア製のTOMASTICも買ってみました(19ユーロ)。全部ボールエンドになっているナイロン弦ですが、1弦がなんと巻き弦です。珍しい。ナイロン弦と鉄弦の中間みたいなサウンドがします。クラシック用にはノイズが出やすく不向きかも。スピードが速く、接触面積の小さい右手のタッチの技術を身につければ使えます。
 別のヴィオラ奏者は、ファド用には、6~4弦をダダリオのハードテンション、3~1弦を鉄弦にするといいよ!と言ってましたが、これは、なろほど、とてもいい方法のように思えます。なぜかというと、鉄弦の低音は、クラシックギターにはると、ハイポジションでのチューニングが怪しくなるからです。

 ちなみに、以下のものも購入しました。

Dscf00162 ぜひ欲しかったポルトガルギター用のソフトケースです。街中を徒歩で移動するときには、背中にしょえるので重宝します。意外にしっかりした作りで、たいへん気にいってます。約26ユーロ(4200円)。
 
  これに楽器を入れてリスボンの街を歩いていると、自分がうまくなったような気になれます(ほんとか~)。
 
 

Dscf00192 こちらは、ポルトガルギターの弦。各弦、ばら売りもしていますが、箱でおとな買い(?)。ちょっと高級なROUXINOL製。1セットあたり7ユーロ(約1150円)。

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ファド合宿(その1)

Dscf00142 月田秀子さんたちと2/13~24の間、リスボンに行って来ました。

 今回は、前回よりだいぶ短めで正味10日間ほどです。しかしながら、たいへん密度の高い有意義な勉強をしてきましたので、ご報告させていただきます。

1. アントニオ・シャイーニョさん
 言わずと知れた達人のポルギ奏者。昨年4月に続き、2度目のレッスンを受けてきました。多忙な中、長い時間を割いてくださり、ファド・モーラリア、ファド・メノールのさまざまな伴奏の方法を教えてくださりました。昨年のレッスンの後、いくつか疑問点があったのですが、全部解決しました。

2. ワンデルレイさん
 ポルトガル人もびっくりの深夜2時~6時まで演奏するファド・バディオ、NELOのハウスバンド?のポルギ奏者です。TAKU(高柳卓也さん)の友達だという話をしたら、NELOに集う人たちが盛り上がってくれて、「楽器をもってきなさい」と言ってくれました。で、楽器をもってでかけたら、休憩時間中はず~っとポルギの技を教えてくれ、休憩時間が終わると、「さー、仕事だ。一緒に弾こう。」と言ってくれて、実地でファド・カスティーソの体験をさせてくれました。「おまえは、ここにずっと来るべきだ。明日も来なさい。また別なの教えてあげるから。」と言ってくれたので、素直に4日間連続で通い、ばしばし教えていただきました。
 最終日の土曜日など、NELOで4時まで演奏して、そのまま空港に直行して飛行機に乗り、帰国でした。
 リスボンで最もディープな世界に参加できて、たいへんよかったです。なんつっても現場が一番勉強になります。

 また、短い期間であってもちょくちょく出かけてNELOに行こうっと。

 今回の反省は、「言葉」の問題です。ポルトガル語を話せないと相手に負担をかけてしまい悪いので、次回までには、そこそこコミュニケーションできるようにしておきたいです。ワンデルレイさんとはそういう約束をして別れ、帰国しました。

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February 13, 2008

ギター教室 302

 ギター教室の話題。

 当たり前に普通にギターを弾きたい。弾けるようになりたいですね。
 
 それには、上達すると確信できる方向にむかって練習したいものです。

1. 自分をどう評価するのか(=どこに課題があるのか)
2. どうしたら課題を克服できるのか考える
3. 考えたことを実行する
4. 実行したことを検証する

 練習とは1~4のルーチン全部です。

 1~4のそれぞれについての「意味、意義」については、まず各自考えてください。

 上達していくためタッグを組んでいきましょう!!一生上達していきましょう!

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February 11, 2008

ソロギター・コンサート2/11

Dsc01367 1年ぶりのソロギターコンサートでした。
 
 ご来場くださったみなさんと楽しい時間がすごせてよかったです。
 
 またたくさん練習して、みなさんに聴いていただきたいと思います。

 ありがとうございました。

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February 10, 2008

音楽の普遍性について

 そもそも人生は切ない、しかし希望もある、楽しさも夢もあるものです。その部分は、少なくとも人種や生活している文化圏にかかわらず人類共通の事実であろうと思います。

 それを普遍的な形で具現化した芸術のひとつが音楽です。

 タンゴやファドというジャンルは、明らかに地域限定の芸能として発達してきた音楽ですが、人間であれば持っているであろう普遍的な人生観を写し出しているという点では、地域限定ではなく世界共通の感情を当然内包しています。
 われわれは、最初は、自分では気付かなかった(けれど持っていた)感情を呼び覚まされるショックによってそれらの音楽に惹かれますが、その後は、その音楽のもつ普遍化された部分が大きな牽引力となってわれわれの心を捉えて離さない、、、、となるのだと思います。
 
 異国発祥の音楽には、発信側と受信側の感受性のギャップはいつでもあり、地域性に依存する部分の要素をわれわれリスナーがどれだけ正確に受け止められるのか?については、いったい何を正確とするのかという基準も定かでないために「ずれて受け取ってる部分はあるんだろうな」としかいえません。

 そうしたコミュニケーションギャップというのは、人間対人間にはいつでも、たとえ同じ日本人同士でもありうるわけですから、あって当然、なければ不自然くらいに思っていればいいでしょう。

 ですから、その部分に関しては、何が正確なのか?を常に検証しながらつきあっていけばいいし、そうすることが音楽への、あるいは音楽家たちへの礼儀であると思います。
 
 演奏する立場としてのわれわれを考えてみます。
 ジャンルとして確立されている音楽は、ひとりの天才によって生み出されたものではありません。無数の無名の音楽家によって裾野が広げられ、時には天才がそれを大きく発展させ、また、多くの音楽家によって敷衍され、というルーチンで成立するものです。

 楽器の演奏について言うならば、それを自分の表現手段として実用になるレベルまで持っていくには、試行錯誤の過程や当たりまえの練習が相応に必要です。

 音楽の存在意味とリンクして考えれば、自分の演奏に普遍性があるのかどうか、は重要な問題です。普遍性をめざす過程で、どうしようもない個性の発露というものがあるものでしょう。つまり、普遍性をどう生かすか?どうとらえているのか?という問いに答えるのが個性であるように思えます。

 意味があるのか?普遍性はあるのか?ということは常に考えていきたいと思います。

 わかる人にはわかるし、わからない人にはわからない、というのも話としてはありですが、そう言ってしまってはつまらない。

 心を共有したい、一緒に感じたい、ともにいたい、というのが音楽の基本、つまり普遍性にかかわる部分です。

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February 08, 2008

うらわFM 78.3MHz (2/8)

 2/8(金)の朝7:40分あたりから、うらわFM「恵の食卓」にゲスト出演させていただきます。10分くらいパーソナリティの佐藤恵さんとお話してきま~す。

 浦和近辺にお住まいの方、ぜひ、ラジオつけてみてくださいね!78.3MHzです!
 

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February 07, 2008

弦の交換方法について

 「弦を交換する際に、全音くらい高めにチューニングしてしばらく放っておく」という方法の長所と短所について。

長所:
1. チューニングが安定するのが早くなる。
 以下にあげる短所に目をつぶっても、新品の弦ですぐに演奏したいという場合には、意味があります。

短所:
1. ひょっとしたら、楽器に負担がかかるかもしれない。全音あげチューニングくらいで壊れる楽器にも問題はあると思いますが、確実に楽器の負担は大きくなります。そこそこチューニングが安定したら通常のチューニングに戻すとよいでしょう。

2. 弦の寿命が短くなる可能性もある。
 いっきに弦に想定以上のストレスをかけるので、弦の内部に応力のひずみが残り、切れやすくなる可能性もあります。

3. 音色にも影響があるかもしれない。
 今のところ、わたしの耳では変な音になったな~という感じはしませんが、なんらかの影響がないとは言えません。

 
 ギターの弦は、楽器と違い工業製品の側面も強いので、実験すれば、何か傾向が見えてくると思います(しないけど)。

 半音あげくらいで対処しておけば、次の日には問題なく安定してるので、普段はそれで十分かな~。

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ポルトガルギター 2/6

 ファド・モーラリアをうまく弾けるようになるための練習の指針をライブの休憩中に発見。

1. 最初の2音+その後の細かいフレーズに分けて練習
2. 指を速く動かす部分の直前(2音め)のダウンピッキングを1弦の向こう側までいくよう十分大きくとる。

 ファドモーラリアの難しさは、2弦にまたがった細かいフレーズを人差し指1本で弾くところです。だから、その直前に、人差し指が十分対応できるような位置に準備されていないとどうにもならないんだと気付きました。

 ほんとうに、これで上手に弾けるようになるのかどうか、、、これから2週間の間に自分の身体で検証してみます。うまく弾けるようになったら、身体の動きを分析して説明できるようにしたいと思います。

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February 05, 2008

ソロギター・コンサート2/11

 ソロコンサートをします。ちょうど1年ぶりです。
 
 美しくて哀しい曲をいっぱい弾きます。アルゼンチンタンゴと南米の歌の曲です。

 ギターファンはもちろん一般の音楽ファンの方にも聴いていただきたいです。
 

 「アルゼンチンタンゴの夢」
 2/11(月・祝)午後2:30開演
 さいたま市民会館うらわ 8F

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February 04, 2008

ギター教室 301

 ギター教室の話題。

 今回、ひさびさにレコーディングしてみて、何事も手順が大事だと思いました。
 いろいろ気付いたことは、

「弾ける手順は決まっている」
「弾ける手順で練習してはじめて成功率を100%に近づけられる」
「弦と左手の指の摩擦音を減らすには、弦から指を垂直に離す技術が必要」
「垂直に離す技術は、指を必要な形に固定する筋力があってはじめて成り立つ」
「左手の中に働く力の様子は曲の進行にそって変化していく。それを細かにリセットしながら演奏を進行させる工夫が必要」

 レッスンでも「手順」について日ごろから、しつこいくらいにアドバイスしているわたしですが、やはりここは曖昧さを残さないで行かないといけない部分だなとあらためて思いました。

 ギターは、不本意なノイズが出やすい楽器であることは確かです。しかし、弦に対し押さえる指の角度を精密にコントロールできれば、大幅にノイズは減らせます。
 別の表現をするなら、「技術が上がるという話とノイズが減るという話は同値である」とも言えます。ノイズが出る箇所は演奏にあたって、なんらかの苦しさがある箇所だからです。苦しいから指の制御がおいつかなくて弦をこすってしまうわけですね。
 
 「ノイズも味でしょう」という意見もありますが、それは、ノイズを意図して表現に組み入れている人のみが言えることです。そうでない場合は、、、、、ただ下手くそなだけ。下手くそっていうのは、不自由な状態ってことです。
 自由なほうが、いいですよね!

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February 03, 2008

編曲(日本の歌 その8)

 これは録音しなおしたい、、、という曲が3曲あったので、本日の午後録音しなおし。
 さきほど、すべての編集作業も終了しました。

 簡単な編曲でも、「音楽的でありながら、なおかつ正確に弾く」という課題を果たしたとたん、指先の動きを精密に制御しなくてはいけなくなり、難しくなるものですね。本来、日常的にそういうこと念頭において練習しなきゃいけないわけですね~。

さて、今回の録音の概要ですが、

場所: ボルドーナ・スタジオ(いつもの防音室です)

演奏者: わたくしです。

楽器: パウリーノ・ベルナベ(1984)

録音:
外部マイク(Audio Technica AT825)をZOOM H4に接続し、ファントム電源を供給。
(「月の沙漠」のみ、内臓マイク使用)。

手元にH4を置き、
1. 録音ボタン押す
2. 演奏
3. H4ストップさせる
4. ファイルが自動的にできる。OKテイクならファイル名をメモる。NGの場合、即削除する(録音UNDOの機能があったらいいのですが・・・)。

という4段階をぐるぐる繰り返し、譜面に失敗をフィードバックするためのメモを書き込みながら、よりましな演奏になるよう計画していき、OKテイクをためていくという方法です。

編集:
1.USBケーブルでH4をパソコンにつなぐ。
2.H4はSDカードにデータをためていきますが、そのデータをパソコンにコピー。
3.Cubase LEを起動。
4.リバーブかけたり、場合によってはEQいじったり、曲の最初と最後をきれいにそろえたり。
5.できあがったら、1曲ごとにAIFFファイルにして保存。
6.できあがったファイルを聴いてみて確認。

納品:
データをCD-Rに焼いて納品。

 以上のような感じでした。夜更かしばかりしてたんで、さすがに眠くなってきました。
 

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February 02, 2008

編曲(日本の歌 その7)

 すべての録音が完了し、編集作業に入りました。
 あ~、録音しんどかった。何テイク録音したことか・・・・。一発録音は体力いるなあ。

 編集ソフトは、H4に付属してきたCubase LEです。
 オーディオファイルの編集を自分でやるのは初めてですが、これまでいろいろCDの編集作業を見学してきた経験から、

1 演奏の前後の余分な部分を切り落として
2. 曲にあったリバーブかけて
3. 最後の余韻にフェイドアウトをつける

という感じで。
 EQとコンプレッサーはかけません。生楽器なんで、そのままの音が一番いい。だから、いじりません。

 その先の作業は、マスタリングのプロにおまかせです。

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February 01, 2008

編曲(日本の歌 その6)

 昨日の深夜から今日の午後にかけて、

「どこかで春が」
「どんぐりころころ」
「ないしょ話」
「手のひらを太陽に」
「浜辺の歌」

のレコーディング完了。

 正しい手順で弾けば音楽になる編曲ですが、その手順どおりに弾くことを自分に教え込むのに時間がかかるので、すんなり録音完了とはいかないですねー。
 編曲してるときは、「こうだったら素敵じゃないか?技術的には可能だよな?きついけどこのほうが音楽的にいいからこうしよ~っと。」という立場で編曲するわけですが、演奏する立場になると、それをまともにかぶるわけで、うへーではあります。自分で編曲しといて言うのもなんですが。

 あと2曲録音して、完了です。

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ギター教室 300

 ギター教室の話題。300回目記念。

 録音してみるとよくわかるんですが、ギターって自分が鳴らそうと思わない音も結構なってしまうんですね。

 一言で言うと「雑音」ですが、弦のきしみとか摩擦音、これらをいかに出さずに弾くか。雑音がなくなっても、音楽にエネルギーがなくなってしまっては無意味なので、音楽性を追求しつつ、S/N比をあげるということを考えねばいけません。

 雑音は、弦に対して垂直方向以外の力が働いた時、たとえば、左手が動く瞬間に、指先と弦の間に摩擦が生じることで出る場合が多いです。不完全な押さえの時にも出ますね。つまり押弦を解除する瞬間に出やすいのです。ギターの宿命ですね。

 細かな左手の横移動など1音ごとにあると言ってもいいので、実はその都度なんらかの雑音は出ているのでしょうが、少なくとも、明らかに気になるヤバイ箇所はしっかり意識しましょう。指が垂直にのるような工夫をするだけで、だいぶ改善されます。

 雑音でてもいいじゃん!という考えはナシね。物理的に消せないものなら仕方ないですが、技術でカバーできる範囲なら技術を身につけるべきです。
 
 あー、その前に、そういう雑音を出している自分に気付かないといけないので、演奏を客観的に聴くようにしましょう。気付くのが先決。

 

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