« ファドとは?その6.(構造3) | Main | ギター教室 286 »

November 08, 2007

ギター教室 285

 ギター教室の話題

 「譜面」を使う目的は「筋道が決まっている音楽を筋道どおりに演奏するため」です。
 したがって、「筋道を覚えて」しまえば、譜面は不要になります。

 筋道とは、演奏に必要な情報全て(書けるものも書きようがないものも含む)をいいます。

 音楽に必要な情報全てを譜面化することは不可能ですので、譜面に書いてあること(書けること)は、演奏に必要な情報のうち一部であるといえます。

 たとえば、演奏に必要な情報のうち、曲の構造は譜面に書くことができます。しかしノリなど演奏家の裁量にまかせざるを得ない部分は書くことができません。演奏のアイデア、解釈、勘の部分は譜面にしようがないわけです。

 筋道を覚えるというのは、「どんな曲の構造で(譜面に書ける)」「どう演奏したらいいか(譜面に書けないことも含まれる)」すべてを把握し「実際に楽器を使って演奏できる状態になっている」ということです。

 譜面は、読み書きの全世界共通の言語として通用するものではありますが、音楽の現実は、背景となる文化、演奏する個人個人に支配される部分が大きいのです。
 「だからこそ、個人差の溝を埋めるために譜面は必要だ」という言い方もできるし、「だから、譜面はしょせん譜面でしかなく、それ以外の暗黙の知の部分が重要だ」という言い方もできるわけです。

 現場の感覚で言えば、譜面は、「現場コミュニケーションの不足を補ってくれる便利なものだが、なくて演奏できるならそのほうが断然いい。」ってことになります。 

|

« ファドとは?その6.(構造3) | Main | ギター教室 286 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« ファドとは?その6.(構造3) | Main | ギター教室 286 »