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March 10, 2007

ギター教室 228.

 ギター教室の話題。

 いまごろになって、ローラン・ディアンスの「タンゴアンスカイ」について。

 この曲は、「これは偽タンゴです」という皮肉を大真面目に演奏するというコンセプトで作られています。

 本物のアルゼンチンタンゴは、西洋音楽とは言え、「耳で聴き、身体で感じて覚えろ!」という民族音楽系の要素(ローカル色)が濃いので、それを身体化した人にしか弾けませんが、これはそうではありません。

 ディアンス流にギタリストにとって弾きやすい作り(とは言え難易度は低くないです)、譜面どおりに弾けば、ちゃんと「なんちゃってタンゴ」になるよう組み立てられています。つまり「演奏者まかせな部分を徹底排除した作り。」になっているのです。そこが、「偽」の由縁であるともいえます。本物のタンゴは、弾く人を選びますからね。ほんとのタンゴの「譜面どおり」はクラシックで言う「譜面どおり」ではないから。

 ただ、大事なのは、「ディアンス自身もタンゴにも精通しているから、‘偽‘も作れたんだ」という点。彼自身も冗談で作った曲なんだと言っていますし、なにも知らずに「これもタンゴの一種だ」と言ってしまうのは間違いだとわたしは思います。

 本気でピアソラ風の曲を作っても「なんか偽ものっぽいなあ」って印象の作曲家もいれば、「これは偽物です」と言い切ってしまうディアンスもいる。
 じゃ、何が本物なんだ?って話ですが、ディアンス自身が本物だから「偽タンゴ」もありになるわけです。

 じゃ、この曲を弾くことを選択した演奏者は、どう考えて取り組めばいいでしょう?各自考えてみましょう。

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