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January 31, 2006

「ギターソロのためのアルゼンチン・タンゴ名曲集」 1/31

 増刷されることになった
「ギターソロのためのアルゼンチン・タンゴ名曲集/現代ギター社」
に掲載している編曲について、少々解説をします。

【技巧的な難易度】
 クラシックギターの基礎(左右の手、指の使いこなしができ、タッチが確立している)を身につけた人なら必ず弾けるように作ってあります。以前、佐藤弘和さんが、「それなりに難しいが、合理的に作られており弾きやすい編曲」という内容のコメントをしてくれてましたが、わが意を得たりというところです。

【編曲内容】
 独自性の高い編曲、クラシックギターの技巧を有効活用する編曲、アルゼンチン・タンゴの魅力を日本人にも弾ける形で再構築した編曲、を目指しました。

 いちギターファンとしてのわたしの願いは、この本を見て、
「編曲って自分の考えで自由にやっていいんだな。よし自分も編曲してみよう。」
という高い意識を持つアマチュアの人たちに出てきてほしい、というのがあります。

 クラシックギターを中心に学んでいる人に特徴的な傾向として、
「優れた演奏技巧を身につけているので、与えられた譜面を弾くのは得意。でも、即興演奏や作・編曲という面での創造性がない。」
というのがあります。
 一方、ジャズ系ギタリストは、
「メロディラインなどで即興性、独自性を出す表現、バンドの中でのインタープレイには優れているが、再現性のある編曲をする経験に乏しい。」
という傾向があります。

 それぞれの持ち味をもった人が、「やりたい方向に特化していった結果、分業化した。」という経緯はあると思いますし、わたしの経験では、「人間の種類が違うんじゃないの?」ってくらいの違いが実際そこには存在しますから、このふたつの分野は相容れないものであるのかもしれません。

 でも、「ギターがカッコイイ音楽を作りたい」という動機から、「内容はジャズ、技巧はクラシック」というようにジャンル横断的に関心もっている人は、一定数いるのではないか?と思うのです。
 そういう人には、是非、参考にしていただきたい譜面集ではあります。

 

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