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May 21, 2005

ギター教室 11.

 最近は、タブ譜のついた譜面がたくさん出版されています。わたしの教室でもそういう譜面を持ってくる人も多いので、その長所短所について一言。

タブ譜・・・長所 ポジションが一目でわかる。
         変則チューニングの時、かなり重宝。
      短所 リズムは記述できるが、音高は記述できない。

五線譜...長所 音高、リズム、音楽の構造まで一目でわかる。
      短所 わかるまで勉強が必要。ギターのポジションは記述できない。

 それぞれ、補い合う関係として上手に利用できたらよいですね。

 ところで、最近はアコースティックギターブームということで、「タブ譜、五線譜、参考CDまでセットになった譜面集」がたくさん売られているようです。

 これらの功罪についても一言。

 良い点は、特に音楽に縁のなかった人たちも、用意された情報からどうにか曲が弾けるようになる点。「自分で楽器を弾いて曲を演奏する」という高尚な趣味の手助けをしてくれるのだから、偉大な功績です。

 悪い点は、これらが、「物まねビジネス」の商品だという点です。ずっと、こういうのに頼っていると「努力しないで何かを手に入れようとする」という安易な傾向が助長される感じはします。実際は、その「手に入れた」という気分も幻想なのです。これらをただ弾けても、自分には何の変化も起こらないのがその証拠です。
 「悪い点」と言いましたが、商品を作る側に落ち度はありません。これはビジネスの産物だからです。音楽家指向ではない、消費者指向の人にはそれだけで十分な価値を提供してくれる商品です。
 
 自立した音楽家をめざす人は、以上を踏まえた上で上手に情報を利用するとよいと思います。これらを利用する側にまわれば、便利な踏み台にはなります。「良い点しかない商品」に生まれかわらせることは、使う側の意識ひとつで可能なことです。

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