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March 11, 2005

ギターの左手 1.

 はた目には、指と手の平の間で挟んで押さえているように見える左手。
 あんなに太いネックを挟むのだから、握力がないといけないんだろうなあ、とか、弦は細いんだし、意外と握力はいらないのかな、とかいろいろ想像できますね。

 しかし、実際には、挟んで押さえてはいないので、すごい握力を要求されることはないです。

 クラシック・ギターの場合は、ギターの指板にぶらさがるイメージで左手の重みを利用して弦を固定するのが基本。だから、腕の重みを指板にかけやすくするため、指は曲げて、立てておきます。

 つまり、左手の基本ポイントは、「指を曲げて、立てたフォームを作る」という点です。

 さらに、指板上のポジションとして、ひとさし指から小指の4本で4フレット分をカバーするのが基本なので、4フレット分、広げた形をいつでも作れるように練習します。

 誰しも最初難しく感じるのは、「指を曲げて、かつ、横に4フレット分広げる」という形です。
 曲げずに広げるのは簡単。広げずに曲げるのも簡単。・・・でもこれらを両立するとなると、それなりに練習がいりますね。
 
さて、
「手が大きいほうがギターを弾くのに向いているのかな?」
という疑問をたまに耳にします。
 全く広げなくても4フレット分カバーできるほど大きい手なら「横に広げなくてよい」という点のみを考えると確かに楽かもしれませんね。
 しかし、小さくて非力な小学生が大人用のギターをバリバリ弾いている光景は、今や、そんなに珍しいものではないですし、わたし自身も手は小さいです。つまり、上手に左手を使う人は、手が大きいから上手なのではなく、フォームがしっかりしているから上手ってことなんですね〜。
 それと、とても重要な点ですが、ギターは、左手を横に広げるだけでなく、指板上に指を立体的に配置する楽器です。もっとも重要なのは、指の曲げ方、ひろげ方を自在に設定できる柔軟性。「持って生まれた手の大きさ」に関係するのは、ごくごく限られた局面だけです。

 ですので、正解は、
 「弦を押さえるのに必要なのは、手の大きさではなく、フォーム。」

 重みで弦を固定するため、「手の重さ」は関係ありますが、「曲げて立てる、横に広げる」というフォームがいつでも完璧にできれば、手の重さも気にしなくてよくなります。弦を固定するのには、実はそれほどの重みは必要ないからです。 
 
 練習の方法ですが、「曲げて立てる、横に広げる」のは、いきなりは難しいと思います。だから、「まずは、しっかり曲げて立てて」押さえるようにしましょう。それから、じょじょに広げる方向でこころがけていくとよいと思います。

 なお、スティール弦のギターを弾く人では、コードを押さえるとき、親指を6弦側から表に出して、握りこむ形で弦を固定する人もいますが、これも、よく見ると親指を曲げて、その他の指は立てています。肝心な点は、効率よく弦を固定するフォームだとわかります。

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