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February 28, 2005

ギターを弾く指 6

 次は、maについても基本姿勢での弦の感触を確かめてみます。

 p指を4弦上におきます。imaはそれぞれ、3〜1弦上に乗せます。

 注意点は、リラックスした状態を保つことです。

 力が入ると、指が伸びた状態になることが多いです。もしそうなったら、一度、弦から手を離し、思いきり力いっぱい手のひらを広げてみます。そして、フっと力を抜くと、リラックスした状態が作れます。

 i、m、aそれぞれ動かしてみます。
それぞれの「指の握る方向の動きのみ」で弾く弦の感触を確かめます。

 これが、もっともストレスのない動きが可能な手の形であり、基本姿勢です。

 実際の曲の中では、この手の形だけでは、対応できません。
 ですのでこれを基準に、いろいろな方向に最小限の力をかけていき、さまざまなコントロールができるように訓練すればよいのです。

 指をコントロールするポイントは、
★もっともリラックスした手の状態を知り、そこから最小限のエネルギー変化で、音楽に必要な目的の手の形にもっていく★
 です。

「ギターを弾く指」に関する考察は、これでおしまい。
次回は、具体的な訓練方法について。

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ギターを弾く指 5

 指の制御の方法について、つづき。

 まず、弦を弾く指の感触を体感しましょう。

「力を抜いてリラックスした状態(手の形)が基本姿勢」
「関節の動く向き、つまり握る方向に指を動かすのがもっとも負担のない動き」
このふたつが正しいという前提で話をすすめます。

 まず、1弦をi(ひとさし指)だけで弾くことを考えてみます。「指だけ」の動きを体感するため、手の甲の位置を一ケ所に固定します。
 手の甲を固定するため、pを2弦上におきます。2弦上に置く理由は、リラックスした手の形のままのせるともっとも乗りやすい位置にある弦だからです。
 iで1弦に触れ、しならせて、音を出したい瞬間に一気に指を握る動きで振り抜きます。
 この動作がうまくいくまでくり返します。
 注意点は、
※手の甲は一切動かさない。
※pで2弦を踏ん張ったりしない。pは手の甲の位置と形を決めるためだけにのせてあります。
※動いているのはi指だけとなります。
※i指の関節はすべて基本姿勢に準じた方向に自然に曲っていること。

この方法で、「弦を弾く指の感触」が体感できます。

〜つづく〜

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February 27, 2005

ギターを弾く指 4

 コントロールが可能な状態(指が動きやすい状態)とは、余計なストレスがかかっていない状態です。
 つまり、リラックスして力が入っていない状態です。

 手に力を入れると、握る形になったり、開いた形になったりしますが、リラックスしている状態は、軽く指が曲った状態になります。これが、ギターを弾く指の基本姿勢です。

 ここから、関節の向きに「握る」のがもっとも効率のよい動きになります。
 リラックスした状態から、最低限のエネルギー変化で指を動かせる状態にしておく。
 これが、指のコントロールの第一条件です。
 
〜つづく〜

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February 26, 2005

ギター教室 発表会vol.1

 2/26(土)ボルドーナ・ギタ−教室 発表会 vol.1
を開催しました。
 会場は、近所の公民館の一室。

 演奏する人、聴く人一体になった和やかな雰囲気で、文化の息吹きを満喫した午後のひとときでした。

 演奏したみなさんは、大勢の人の前ではじめてソロギターの演奏をしたわけですので、緊張したでしょうし、不本意なところもあったことでしょう。

 しかし、真剣に音楽に取り組む演奏者は、その姿を見ているだけで十分爽快です。
 聴き手の立場からすると、巧みな演奏というのもワクワクするものではありますが、結局「最後まで全うする姿勢」「好きなものに打ち込む姿」「理想をめざしてがんばる姿」を見る時の感動に勝るものはないです。
 音楽に込められた想いとはそういうものです。
 
 また、秋の発表会に向けて、楽しくやっていきましょう。デュオやトリオなんかのアンサンブルもできたらいいですね。

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ギターを弾く指 3

 ここまでの話をまとめると、
1. 音量「弦をしならせた量で決まる」
2. 音質「弦と指が離れる時のこすれ具合(タッチ)で決まる」
でした。

 今日は、これらのコントロールについて考えてみます。

 コントロールするというのは、支配下におくということです。
楽器の音を支配するためには、奏者側の準備として、「腕、指の関節の動きを制御」ができている必要があります。
 弦に触れるのは指の一部であり、指が動くことにより音がうまれます。指が動くのはなぜか?「関節があるから」です。ですので、ここの制御がないと楽器のコントロールはあり得ません。 

 ジャンルによってターゲットにする支配ポイントや要求されるコントロールの幅が変わりますので、見た目の奏法は多様です。しかし、「腕、指の制御をする必要」は「常に」あります。

★楽器の音量と音質を支配下に置くには、腕、指の制御をする必要がある★

 次回は、制御の方法の一例について。

〜つづく〜

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February 25, 2005

ギターを弾く指 2

 ギターの音が鳴るしくみは、前回述べたとおりです。弦がいっぱい震えてれば大きい音、そうでない場合は小さい音になります。
 ★音の大きさ(音量)は、弦をしならせた量で決まる★

 さて、今日は「音色(音質)」について考えてみます。

 「音色」を「アタック」「サスティーン」のふたつの部分に分けます。

1. 「アタック」 音が放たれる瞬間感じる音色。
2. 「サスティーン」 音が出てしまってからの余韻の部分で感じる音色。

 「アタック」は、「指と弦がどんな擦れ方をして離れていくか(タッチ)」で決まります。
 ここをコントロールできれば音色を多彩に変化させることが可能です。急激なエネルギーの「状態の変化」によって人間の耳に飛び込んでくる部分なので、奏者の印象もここでずいぶん左右されます。
 ビル・フリゼールは、ボリュームを使った奏法でアタックを消すことで、ギターじゃないみたいな音を作りました。このことも、これを証明しています。

 「サスティーン」は、音が伸びている部分の音色ですが、ここはアタックほど音色の印象には影響しないです。
 アタック部分を取り去った楽器の波形データを聞き比べると、ピアノとギターの音色を聞き分けるのはかなり難しい、、、という事実からもわかります。
 ギターの場合、ビブラートをかけて音を揺らしたりといった「変化」を与えると、主張をし出す部分ではあります。

 音色には楽器自体の個性も反映されます。
 オベーションの立ち上がりの独特の音なんかは、奏者のタッチで決まる以上に個性的ですし、ジム・ホールのもこもこ音は、トーンコントロールのチューニングで作ったものです。アコースティックギターでも、鉄弦とナイロン弦では、全く別物の音色です。

 楽器の個性は別にして、「演奏者自身の体を使った技術」としてまず考えるべきなのは、「アタック」の有りよう、つまり、「タッチ」です。ここで、ギタリストの音色の個性が決まります。山下和仁、ローラン・ディアンス、ファンホ・ドミンゲス、みんな完璧なアタックのコントロールで個性的な音色を持っています。
 「どういう音色を出したいのか、という動機に基づきタッチが決定される。」

〜つづく〜 

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February 24, 2005

ギターを弾く指 1.

 ギター、それは指で弦を弾き、音を出す楽器。
 弦が振動しギター本体が共鳴することにより、聴き手の耳に届きます。

 さて、弦を弾く動作は、次の一連の動きで成り立っています。
1. 弦に触れる
2. 弦をしならせる
3. 弦から指が離れる
 1、2の段階では、音は全く出ません。弦が動かないからです。
3の瞬間に、「2の弦のしなりを保っていたエネルギーが弦の動きに変換され、音が出る」のです。

〜つづく〜

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February 23, 2005

「ボルドーナ音楽研究所」

 最近40歳になったわたしは、「あらゆる音楽活動」を可能な限り具体的な形で残したいと考えるようになりました。

 「あらゆる音楽活動」というのは、例えばCDや譜面のような作品になる以前の段階の作業、つまり、「技術修得のメソッド」や「飯泉流音楽理論構築」(どちらも演奏家にとっての基礎研究の部分)なんかを含みます。
 今後は、勉強のためにいろんな音楽の分析をしていこうっ♡とも思っているので、その結果わかったことも、どうせなら後世の基礎になるよう残したいと思います。

 「仮説をたてて、実験して、検証する」という工学基礎実験、、、思い出すなあ。

 「ボルドーナ音楽研究所」っていうのは、もともと地元の公民館で活動をするためのサークルにつけた名前ですが、わたくしの基礎研究活動の名前にピッタリ!ってことで、このブログにもつけたのでした。語呂もいいし、なんか”おう、やりそう!”って感じもするし、いいかなあと。

 実際の研究の成果は、自宅書庫に紙媒体として保存していきますが、当ブログでも、その紹介をしていきたいとおもいます。いずれ、どこぞの学会で発表!な〜んて日が来るといいなっ。

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February 22, 2005

ケーナとギターの夢 1.

3/11(金)『ケーナとギターの夢』コンサート
 高橋マサヒロのケーナ、飯泉昌宏のギターの素朴なアンサンブル。

★演奏予定の飯泉の編曲作品の御紹介をします。

「アメイジング・グレイス」サンポーニャ×ギター <3/4〜6/8をゆれる・3たび転調>
「いつか王子さまが」フルート×ギター <さわやか斬新・6/8的に展開>
「星に願いを」サンポーニャ×ギター <音域広範囲網羅>
「エル・チョクロ」サンポーニャ×ギター <リフ創出、ミロンガから6/8を抽出、さりげない転調と展開>
「オブリビオン」フルート&ケーナ×ギター <対旋律を付属させる>

A. 想定できる場面
 単旋律楽器とギターですので、

1. やすみ   メロディ&伴奏
2. メロディ  やすみ
3. メロディ  伴奏
4. メロディ1 メロディ2
5. メロディ1 メロディ2&伴奏

の5種類の組み合わせ。
1と2は独奏の場面ですので、同時に演奏する場面で想定するのは3〜5の3種類のみです。

B. 各楽器に対する認識    
 サンポーニャ・・・調性は何でもOKだし、音域もかなり広いので、奏法上の物理的な制約くらいしか障害はありません。たいへん便利な楽器。でも吹くのはたいへんだと思う。だって、1音1管ですもん。
 フルート・・・難易度の高いフレーズでも操作性の良い楽器なので楽々吹けます。さすが文明。クラシックのフルート奏者は人口も多く、しかも巧い人が多いので、フルート+ギター用の編曲は、なにかと利用価値が高いです。
 ケーナ・・・個性の強い楽器なので、編曲者としては扱いが難しい。いまだ、まともに扱えず。

C. 編曲した時期
「エル・チョクロ」は、ギター二重奏用に編曲したもののリダクション。
「オブリビオン」は、福田進一さんに提供した編曲そのまま。
他の3曲は、高橋さんと演奏するために2004年10月〜2005年1月の間にあらたに編曲したものです。



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