ギター教室の話題。
音楽(楽器の演奏)は、先達から見様見真似で学びとることで上達していきます。
完全な独学だと言い張る人もいるかもしれませんが、そういう人でも、周囲には参考にするような演奏家がきっといたはずです。
人間が言葉の読み書きができるようになる過程と同じです。
幼少期を過ぎてから音楽を身につけるのは、大人になってから外国語の習得をするのに似ています。
音楽の学びで、 「何かの演奏の音源を聴いて、音を採ること」はよく使われる手法です。
これを俗に「耳コピー」と呼びます。
私たち凡人がこれを正確に行うことは至難の技ではありますが、やってやれないことはありません。
「自分の場合」の手順をご紹介します。
まず、必要な知識は、以下の通り。
1. 音楽理論(音楽の文法)の基礎=調性音楽の仕組み=音階、和音の振る舞い=文法、公式のようなもの
ここは、さまざまな参考書を使ったりすれば、独学でもいけます。自分は、ほぼ独学です。
身につかないまでも、おおよそを理解するだけなら、数時間で理解できます。
そして、実際に利用していくうちに身に付いていきます。
2. 楽器の仕組み=音の配列
ピアノは、五線譜通りに並んでいますが、ギター属はまるで違った発想で作られています。
この仕組みを理解し、身体に叩きこむ必要があります。
どんな風に音が配置されているのかに注意して覚えるといいでしょう。
これが身につくにはある程度時間がかかりますので、正しい方向性で丁寧に確実に覚えると良いでしょう。
3. 五線譜の読み書き
音楽の記述では、最も一般的なものです。
一般化できるものは一般化しておくと、学びの深さが断然違ってきます。
自分は、色々な譜面に接しているうちにできるようになりました。
耳コピー手順
1. コード採譜
全体を何度も聴いて、曲のイメージがわかったら、どんなリズムでできているのか、キーは何なのか、どんな構成で、何小節あるのか、をある程度把握し、「五線譜の枠」を作ります。
曲の進行通りに、コードを採り書き入れます。この過程で、音楽理論の知識が相当助けになってくれます。
なお、ある一定の数、同じジャンルの音楽に触れていると典型的なコード進行があるということに気づいてきます。そういう曲の場合、聴いただけで、コード進行がわかるようになります。
判定不能なコードは、抜かして、わかるところを埋めていくようにします。
2. メロディの採譜
メロディを採譜して、五線譜に書き入れます。
聴いただけで採るように心がけていますが、耳に自信がないので、楽器を使って確認しながら採譜します。
3. ギター、チャランゴ、ポルトガルギターの採譜
弾き方まで含め、採譜します。楽器で確認しながら、採譜します。
弦番号とフレット番号を、五線譜に併記すれば、ある程度、正確に書けます。
以上